FANCY  |  kikuch

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「桔梗半紙」

桔梗と言いつつ、桔梗あんまりフューチャーされてない。これが桔梗なのかも疑ってしまうほど地味な扱い。
ただただ視界に飛び込んでくるのは、出ました、やっぱ富士山。
便利だな、富士山。

サイド面には、たたみかけるように“書道から心ゆかしい子が育つ”、“筆執ればきれいな紙に澄む心”というコピーも。素敵だ。

「特選半紙」

IT革命の余波がここにも…そう、本来筆文字であるべきタイトルに“行書体”を使用、雰囲気のみを装ってしまっているのだ。
「T…O…K…U…さぁ打ち終わった、飲みに行くべ」って感じ、よーく出てますね〜。
ただし、左コピーの最後「上!達!半!紙!」という佇まいの文字空き具合に、「俺たちは機械じゃねえんだ!」という叫びにも似たメッセージを感じ取れる。
とりあえず現行紙ジャケへの警鐘のような作品だ。

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……………あれ?
そう、前述の紙ジャケと同タイトルなのだ。しかもコピーも同じ(ラストの空き具合まで!暗黙のルールがあんのか!?)。つまりピストルズの“never mind”、ニルヴァーナの“never mind”いずれもロックに革命をもたらした同タイトルの名盤だが、そんな感じなのだ(どんな感じだ)。
なぜか賞状を意識したのか、パーティーグッズみたいになっちゃっているが、商品名が簡素でもここまで深いものなのだ、半紙は。

「特選半紙」

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「天神」

品名も凄いが、相応のインパクトで迫る“登録商標”の力強さに注目したい。
「ちょっと…怒らせちゃった?」とこちらに思わせるようなその佇まいは、あまたの半紙のボーダーを越えた領域にいるような感覚すら覚える……ボーダーって何だ。
下部、グリーンマークやエコマークも取り入れてるはずなのに、その全てをご破算にするようなゴツゴツとしたグルーヴを堪能していたい、通好みの紙ジャケ。

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十一

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十二

もう先に書いてしまおう、ずばりエロい。
似た名前の童話があるはずだが、間の“雪”の一文字を削除し、うっすいビニールに刷っただけでこんなにもエロが増すのか!と意味なく感心してしまう。
「白姫の…夜」とか「白姫の…秘め事」とか勝手なサブタイトルも舌好調に……アホである。

とりあえず、あらゆる意味で官能的な紙ジャケ。

「白姫」

今回は連作、先ずこれ。

十三_壱

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「雪の子半紙」

「雪の子半紙」

そして、これ。

十三_弐

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…という事で、半紙で連作が成立してしまうという事実も凄いが、同デザインで2色が存在するという珍品。ジャケ下部、赤に“楓”、緑に“竹”の表示がこっそり。つまりビートルズ「赤盤・青盤」よろしく、雪の子「楓盤・竹盤」という所か。「楓でホットに書くか」「私は竹でクールにキメるわ」等ちょっぴりおませな小学生達の会話が聞こえてきそうである。
余談だが、半紙使用後、2色のジャケを重ねると3Dメガネで飛び出してきそうだ。

「雪の子半紙」

十三_参