そして、バウハウス・デッサウ
ヴァイマール市で設立されたバウハウスは、やがて同市の保守派による政治的な圧力のため、閉鎖に追い込まれる。そこでこの学校を招聘したのがデッサウ市であった。
「デッサウの速やかな経済的・産業的発展に応じて、バウハウスにはほとんど理想的といってもよいような課題が生まれ育つこととなった。工場施設の建設にはそれと並行して労働者と雇用者のための集合住宅と家屋が整備されねばならない。そこで、見本となるような住居と合理的な建築法に関する思想が成熟していったのである」
環境が人を育てる、といったところだろうか。