ポメラニアンの黒丸のω
2006.1.5
雪の降る庭で
第1章 犬系
犬のωは、とても良いものです。まず第一に、鼻がかわいらしい。濡れた鼻も乾いた鼻も幼い鼻も年老いた鼻も、皆それぞれが独特のすばらしい表情で、私を魅了します。鼻の真ん中から上唇にかけてスパッと入った一本の垂直線はどうでしょう。凛々しく清潔感に満ちておりますね。あなたもそう思いませんか。思いましょうよ。思え。
そしてその垂直線によって二つに分たれた上唇が、また、たまらない。犬歯を覆ってこんもりと盛り上がった犬の上唇は、あらゆる生き物のあらゆるパーツの中でも、特に私を魅了して止まないものの一つです。ああ。さわりたい。つつきたい。つまみたい。噛まれたい。うそ。いいすぎました。すいません。