牛乳の成分は、愛なんだぜ!  |  agristation

 
 
 

毎日、なにげなく飲んでいる牛乳。
CMでは、「牧場絞りたて」とか「工場で低温殺菌されておいしい」とか「健康になります」などのコピーで、牛乳の消費量の拡大を狙っている。
今の牛乳は、工場で作られる白い液体である。
でも、牛乳は乳牛が作っている。
その乳牛を飼育している人もいるはずだ。
ネットで調べると、「牛は、1日にエサを何キロ食べます」などの情報はすぐにわかる。

本当に知りたい、伝えたいことは何なのか?

ペット好きの人にこの本を見せたら、耐えられないといわれた。
そんな人にこそ、乳牛の本当の姿を見て欲しい。

牛乳が牛の「おっぱい」だということをもう1回思い出してみませんか。
そのために牛乳や乳牛を愛する人々のことを写真の力をかりて伝えます。

 
 
 

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牛乳の成分は、愛なんだぜ!

アグリステーション
黒木榮一

目次

1 乳牛はどこへ行く?

2 子牛は、どうして産まれる?

3 牛乳は、どうやって搾る?

4 乳牛の飼料を自給するためには?

5 誰のための牛乳?

6 牛乳は、愛でできている!

  最後に

そこでは、日々乳牛と人々とのドラマが繰り広げられる。

しかし、当事者にとっては日常の出来事である。そのため伝えるほどのことでも無いと思っている。

当たり前だと思っていることが、みんなにとって当たり前でないことが多い。

しかし、過去の知識に頼り、「そうだろう」とあまり調べもせずに、疑問をそのままにして、忘れることが多い。
特に大人になるとそうだ。

いろいろ疑問に思ったことを聞くと「子供みたいですね」といわれる。
でもそれって、最高のほめ言葉だと思いませんか?

牛乳について、どこにもない切り口で写真を並べました。
自分の疑問を解決するために。

 
 
 

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鹿児島県立農業大学校では、2年間で農業の理論と実践を学ぶことができる。
酪農科は、将来酪農経営をしたい人が学ぶ場である。
酪農経営で起こることが、この学校の中でも起こっている。

 
 

息も白くなる冬の早朝、畜舎の外に乳牛が、2頭つながれていました。
出荷のトラックを待つ乳牛です。

牛乳の生産量が少なくなった乳牛は、「廃牛(はいぎゅう)」となります。
「乳牛」が、ある日を境に「廃牛」と呼ばれる。
トラックで運ばれ、と蓄され肉になる。乳牛は肉質が悪いため、ハンバーグなどの加工原料用の肉になる。

肉用牛の出荷は、なんだか良かったなと思う。しかし、乳廃牛が出荷されるときは悲しい。
それは、自分のエゴイズムである。
ステーキになろうが、加工用のミンチ肉になろうが殺されることには変わりはない。

毎日、牛乳を飲んでいるけど、牛乳や乳牛のことって知らないことばかりだ。

1 乳牛は、どこへ行く?

 

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寒い朝の日、2頭の乳牛は外につながれて出荷のときを待っていました。

 
 
 
 
 

 
 
 

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トラックには、すでに他の農場で積み込まれた乳牛が乗っていました。

 
 
 
 

トラックに乗ることを嫌がる乳牛。