情況ブギ  |  SGWRJ

情況ブギ

 
 
 
 
 

「もったいないな。」
地元の高校を卒業後、アルバイトをしながらレコードを買ったり、漫画を読んだり、映画を観たりと実家で大変自堕落な生活を送っていた私に、東京で暮らす兄が放った言葉。馬鹿な私は「そうか。」と頷き、もしかしたら将来自分はすごい人になるのかもしれないと、胸を躍らせていました。そして、アルバイトもキッパリと辞め、何の保証もないのに単身上京したのでした。ここに収められている写真は、そんな私の東京での生活を綴ったものです。何の根拠もない自信と希望とが入り混じった、なんだかムズムズする変な気持ちが、ずっと頭のどこか端の方で、プカプカ遊んでいた頃。政権交代で騒がれた熱い夏に、私は参勤交代を終えて、田舎へ戻ってきた。あのムズムズする変な気持ちは、今はもうないのだろうか。何だか淋しい気がする。もったいないな、あの頃。


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