第二回写真集公募展 award bcck  |  littlemore

 
 
 
 
 
 

 
 
 

 
 
 

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第二回写真集公募展

●審査員
<デザイナー>
祖父江慎、平野敬子、町口覚
<写真家>
川内倫子、ノニータ、藤代冥砂

●主催
株式会社リトルモア / 株式会社BCCKS

●協賛
株式会社リコー
アドビシステムズ株式会社
富士フイルム株式会社
アドカード
株式会社美工堂

写真集の「リトルモア」と、web本の「BCCKS」による、新しい『写真集』の公募展です。
 
●応募条件
年齢、性別、プロ、アマ、個人、グループ及びテーマは問わず、WEB上のBCCKS公募専用フォーマットを使用した形態のみで作品を受付。
  
●賞
大賞1作品(リトルモアより写真集として出版)
各賞(審査員賞、ユーザー賞など)
 
●開催期間
2009年8月8日(土)〜10月27日(火)22:00
11月13日(金)〜サイト上にて随時審査結果発表
11月27日(金)最終結果発表

私事ですが、このような公募展の審査に参加するのは今回が初めてのことでした。
わたしも公募展に応募したことがきっかけで現在に至るので、12年経ったいま、このように逆の立場にいることが不思議でもあります。当時の自分も、今回応募された方々のように熱いなにかを抱えていたんだなあと思い出させてもらいました。初心わするべからず、ですね。そう、ひとつずつの作品はすべて熱を持っていて、ページをめくるごとにそれぞれの魅力を放っていてまぶしかったです。審査員全員が集まって大きな画面で見ることと、自宅でひとりマウスをクリックしながら見ることはまた違う見え方でした。そして紙に印刷され、手にとって見ることももちろん違った見え方になるでしょう。
でもどのような場で見たとしても、作品の中心にあるものは変わらないし、そこを見極めていくことに集中しようと努めました。
今回も個性あふれる審査員が集まりましたが、

総 評
審査員・川内倫子

 

それぞれの意見が交じりあったり、平行線だったり、目に見えないエネルギーのやりとりが交わされて現場の空気が生きて動いている実感がありました。大賞作品は出版されるという、この公募展の最大のポイントですが、本というかたちになって世の中に流通し、この時代に提起していくということの意味性についても改めて考えさせられました。たくさんの個性的な作品、それをどう受けとめて受賞者を決めるのかは容易なことではないですね。作品はその作者個々の人生の一部、というかそのものでもあるわけで。
写真を撮って構成して人に見せる、そして鑑賞者がそれを見てそれぞれなにかを感じる、その一連の行為はひとつの社会とか世界の縮図のように感じます。そしてそれらはなにか豊かなものをもたらしてくれると、強く感じた審査会でした。次回も非常に楽しみです。新しい才能に触れるというのはすばらしい体験でした。

 
 
 
 
 

大  賞

 
 
 

 
 
 
 
 
川内倫子 コメント
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ノニータ コメント
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
藤代冥砂 コメント

 
 
 
 
 
祖父江慎 コメント
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
平野敬子 コメント
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
町口覚 コメント

 
 
 

 
 
 
 
 
改めて見てみても、やっぱり1等賞。
文章もステキだけど、たとえば文章を読まなかったとしても、それぞれの写真が記憶の中で広がります。
そして、その前後の物語まで感じられちゃいます。
構成がなんだかうまくいってないようだけれど、そんなところも逆に魅力的に感じられ、これから先どうするのかしらって楽しみです。
次回作も待ってます!
 
 
 
 
真っ直ぐで痛みを伴う眼差し、躊躇なき感受性の表出に、最後まで戸惑い、どのように評価して良いのか、私自身の審美眼の是非を問われ、揺さぶられ続けた。その後、思考を重ねるごとに、本質論者しか到達できない世界の入り口が見えはじめているのではないだろうかと、作者の、強い意志の存在を確信できた。まだ理解ができているわけではないけれども、今も作品への対峙は継続している。今回の審査の経験を通して、判断基準となる作品情報の質がフラットかつ均質に見えるネット上での審査の難しさにも苦しんだ。
 
 
 
 
永井祐介くんの〝BCCKS〟での〝ブック〟が、葛西薫さんとの共同作業により 〝写真集〟という〝印刷物〟に、変換された時の衝撃。成田舞さんの〝BCCKS〟での〝ブック〟が、デザイナーとの共同作業により〝写真集〟という〝印刷物〟に、どのように変換されるのかが、今からとっても楽しみです。〝写真集〟という〝印刷物〟は手強いよ~。これからですね。頑張ってください。

 
 
 
 
 
いまの時点で十分に強い作品ではあるが、構成次第でずいぶん様変わりする可能性も含まれている。
ある側面でそれはすばらしいことだ。がちがちに固まっていないやわらかな感性と、誰も踏み込めない作家の持つ強さが同時にある。
この本が実際に出版されるときには文章とのバランスがどうなっていくのかが興味深いところだ。
彼女のなかにある、ぐるぐるとしたかたまりがなにかを叫んでいて、それがこちら側の胸に響いてきた。
無視したくてもできない、くりかえし見てしまう強さ。
人間の持つ本能的で原始的なもの。ページをめくるごとに、自分たちは答えのない迷路にいると実感する。
自分たちはそれを抱えながら生きて行くしかできない、小さな生き物なんだなと気づかされる。
 
 
 
 
写っている世界が何処か解らないように感じる。
この世もあの世も無いような。紛れもなくこの世なんだけれども。目線と視点が遠くにあって、身体と心が遊離してるような。写真機というメカの匂いを全く感じない。カメラが被写体に写り込まない感覚と言ったらいいのか。視えないものが写っている可能性がある。
ページの写真構成もずば抜けている。何かを探そうとして何度も何度も見てしまうBCCKだ。色即是空の手前に持って行かれた。
 
 
 
 
真剣になると、つい上の空になることがある。
大賞を絞り込みながら、私は少し上の空でいた。
こんなに多くの写真をいっぺんに見たものだから、
写真にあたって気分も冴えず具合も悪かった。
でも真剣に選ばせていただきました。
選ぶ目に自信はないけれど、きっといい作品なのだと思う。