My Taipei  |  WatanabeAni

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カンヌ、アルプス、プラハ、ベルリン、バルセロナ、
ペキン、グアム、スイス、シャンハイ、ヴェネチア、
イタリア、ソウル、バリ、パリ、ニューヨーク、
ポルトガル、ハワイ、モロッコ、ヴェトナム
のbcckがあります。

台北には以前の教え子であるタツヤがいる。

タツヤは1年ほど前から台北に行っているので
様子を見に行った。
去年の夏に台湾へ行く話を聞いたとき
「どのくらい行くの?」とたずねた。
半年とか1年とか言うだろうと思っていたが
「たぶんもう帰ってこないと思います」と言った。
台北に会社を作って店を出したいのだという。
それを聞いて、ハンパじゃないんだなあ、
と思った。

飲食店を出そうとしているくらいだから
舌には信頼が置ける。
台北で一番おいしいという小龍包を食べに
連れて行ってもらった。有名な店は何軒もあるが、
自分はここが美味しいと思う、と言っていた。

タツヤと写真の話をする。
俺はタツヤに写真に関する説明をしているつもりが
いつの間にか目の前の霧が晴れたような気がした。

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真剣に努力をしている若者を見るのは気持ちがいい。
タツヤは素直だから、自分にやってくるチャンスを
それが外国であろうと日本であろうと
軽やかに受け入れて自分のモノにしているみたいだ。

素直に人の話を聞き、シンプルに目標を追い、
誰の評価も気にしない人は必ずヒトカドの人物になる。
なるというか、それが最低条件だ。
蚊が多いカフェだったけど、俺はタツヤと話していて
とてもいい気分だった。

俺が昔、授業でタツヤたちに言ったという話を聞いた。
俺は無責任にもまったく憶えていなかったけど、
その時の話を大事にしていると言われてうれしかった。

台北は思っていたよりも洗練された都会で、トンマな写真は撮りにくかったが、タツヤと話したことでなぜ自分は写真を撮るんだろうと考えることができた。

タツヤが台北101に5フロアくらいのオフィスを作るようになったら、また遊びに行こうと思う。